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Imagineerの育成をめざして


福井大学工学部案内のパンフレット。
ここでも「Imagineering」の言葉が使われています。
Imagineerは福井大学からの新しい技術者像の提案です。
 工学部・工学研究科の理念には、「夢を形にする技術者、Imagineerをめざして」と謳われています。(下の囲みをご参照ください。)ところで、Imagineerというのは耳慣れない単語ですよね。これは、imagine(こころに描く)とengineer(技術者)の2つの単語からなる造語で最新の辞書には掲載されています。わたしたちは、Imagineerを創造性に富んだ技術者という意味で使っていますが、創成CIRCLEでは、そういった直接的な意味に加えて次の2つのことを「こころに描く(imagine)」能力を持った技術者としてメッセージを発信しています。
 第1に、技術者の仕事は新しいモノやシステムを生み出すことですが、モノやシステムの向こうにある人々の暮らしをこころに描いて欲しいということです。つまり、モノやシステムをつくり出すということは、人々の生活をデザインすることであるという、技術者の社会的位置づけを意識して働こうというメッセージです。
 第2に、将来の自分の姿をこころに描くということです。自分は、どんな姿に憧れるのか。今、そのために何をすべきなのか。そういった目的と使命感を意識することを通じて、充実した気持ちを実感しながら今を生きようというメッセージです。そして、そんなあなたの今をサポートするのが創成CIRCLEの仕事です。
 自らの専門技術とコア・コンピテンシーの社会的位置づけを理解することにより使命感(mission)を育みつつ、失敗をもエネルギーに変えてしまう情熱(passion)を持ち、イキイキと上機嫌で(high-tension)、充実した人生を歩もうというのが、創成CIRCLEの提案です。そう、今、売れっ子の斉藤孝先生の唱える「ミッション、パッション、ハイテンション」が創成CIRCLEの理念でもあります。創成CIRCLEは、建物でも組織でも人でもなく、そういった理念を実現する「運動」です。一人でも多くのみなさんに、この「運動」に参加していただきたいと思っています。
 Imagineerは、社会の夢と技術者の夢の調和を図りつつ、創造力による新たな価値の創出を通じて、活力と希望にあふれた社会づくりに貢献します。



福井大学工学部・工学研究科の理念と目的

 すべての人が健やかに安心して暮らし、豊かさを持続的に享受できる社会が求められています。このような社会を実現するため、科学・技術の分野で貢献しているのが工学です。そして、工学に求められるのは、IMAGINEER、すなわち夢を描き(IMAGINE)、それを形にする人(ENGINEER)なのです。
 福井大学工学部・工学研究科には、工学のほぼ全領域にわたる多彩な人材が集っています。わたくしたちは、広く工学全般にわたって教育研究を行い、その成果を社会に還元していくことで豊かな社会の持続的な発展に貢献します。そのため以下の目的を掲げます。

1.わたくしたちはIMAGINEERを育みます

夢を形にするには、サイエンティストとしての基礎的な知識・教養が求められます。その上で、既成の枠にとらわれず、自らを批判的に省み、自らの力で自分自身の能力を引き出していくことが大切です。そして、社会の一員としての自覚のもと、多くの人々と能動的に関わっていく積極性とコミュニケーション能力を磨かねばなりません。わたくしたちは、そのような人材、IMAGINEERを育みます。
すでに、多くのIMAGINEERが福井大学から巣立ち、日本のみならず国際社会のさまざまな方面で活躍しています。

2.わたくしたちはIMAGINEERであり続けます

わたくしたちの夢は、優れた研究成果を収め、これによって社会のニーズに応え、未来産業のシーズとともに人類の知的資産を創出することです。そのために、わたくしたちは世界に通用する研究を行います。
 未知なるものへのあくなき探求心と、アクティブな研究活動はわたくしたちの誇りです。学生のみなさんは、わたくしたちと共に研究に取り組むことでIMAGINEERとして成長しています。

3.わたくしたちはIMAGINEERとして地域と産業に貢献します

 大学は、知識と叡知が結集した地域における「知の宝庫」であり、同時に発信拠点です。大学からみなぎる、その活き活きとした創造性により地域や産業に貢献していきます。
 教職員のみならず学生のみなさんも大学で学んだ高度な専門知識を活用して、地域との連携活動、産業化のための研究・開発にも積極的に参画しており、地域や産業界からも高く評価されています。